会長挨拶:久保泰造
龍野ロータリークラブ第53代会長を務めさせていただくことになりました。龍野ロータリークラブは今日まで50年を超える輝かしい歴史と伝統を脈々と受け継いできました。どうか歴史を汚すことなく伝統に傷をつけることなく大任が務まることを念じております。
創立より50年という歳月を経た今ロータリーとは何だろうということを改めて考えることは無駄ではないように思われます。それは理念や理想の原点に立ち返ることによって今の現実が正しく評価されるからです。
人間は他人の存在を前提として生きるものです。そこから、自分のためだけでなく他人のために尽くすことによって自分の幸せを手にすることができるという考え方があります。この考え方は人間社会の普遍の原理であり、ロータリーではこの考え方を「Ideal of Service(奉仕の理想)」と言い、ロータリーの基本原理とされております。
「Ideal of Service(奉仕の理想)」 は相矛盾する「利己と利他」の調整原理であり、ロータリーの哲学として今日まで生き続けております。この基本原理は「Service
Above Self (超我の奉仕)」と表現され、実践的な倫理原則としての「He profits most who serves best(他人に最もよく奉仕する者が、最も多く報われる)」とともに今日まで引き継がれております。
ロータリーの先人が「ロータリーとは人類文化史が20世紀の時代に刻印を打った職業人の最も優れた倫理運動である」と言っております。これは、私たちが職業に携わるる中でロータリーの基本原理に従い、自分の利益だけでなく他人の利益をも考えることは職業倫理へとつながっていくからです。
私たちは世の中で有益であるためにロータリーの哲学を追い求め、ロータリーが何であるかということを考え続けなければなりません。ロータリーが何であるかということを考え続ける限りロータリーはロータリーであり続けることができると思っております。